従来から液相置換法による真密度測定が行われている。
課題
●溶媒の適切な選定が必要
溶媒によって測定値が変動。そのため、サンプルに適した溶媒を選定する必要がある。
●液温による影響
液温によって測定値が変動する。そのため、液温の安定性確保が必要である。
●測定精度の確認が不可
繰返し測定が行えないため、再現性の確認が不可である。
解決
ガス置換法の場合
●Heによるガス置換法を採用
分子サイズが小さく、凝集体粒子や対象表面の微細孔内部までガスがしっかりと浸透する。
細孔容積を含む測定チャンバー内の正確な空間容積が把握可能。熱伝導度が高く、JIS規定の室温での理想気体に近似。信頼性の高精度測定結果を実現。
●Heのみの使用
複数種類の測定溶媒不要。
●繰返し測定が可能
再現性・測定精度の確認が可能。
効果
Macpycnoを使用した場合のメリット
1. 恒温化制御により温度の安定性確保により高精度・高再現性を実現。
原材料からコンポーネントなどへ製品化した際、緻密な密度解析に有効で細かなナノ材料の品質管理における信頼性向上につながる。
2. 測定の自動化
ガスパージから測定完了まで全ての工程を自動で行うため、オペレーターの作業効率向上に繋がる。
3. マルチボリューム対応の標準チャンバー
測定試料容積に最適なボリュームの選択が可能。
機能性ナノ粒子から成形体と幅広いレンジの測定が可能。
4. ユーザビリティ設計
専門的な知識や技能を必要とせず、オペレーターの習熟度を問わない設計。