PUC製品

PUC社は、西ドイツにある湿式粉砕機の代名詞であるコロイドミルを世界で最初に設計製造した化学機器メーカーです。
液状からペースト状に至る様々な処理物を粉砕・分散・均質化・乳化を行う装置の他、粉液連続混合や高効率脱泡を可能とする装置を取り扱い、バッチ処理、連続処理と幅広く活用可能な装置を製作しております。
PUCコロイドミルの写真
粉砕・分散・乳化装置 PUCコロイドミル
PUCコロイドミルの写真
液状からペースト状にいたるさまざまな処理物を粉砕・分散・均質化・乳化。粉砕ギャップ調節機構により粒度調整が可能です。
特殊加工が施された円錐台形状のロータとステータの組み合わせからなり、ステータの内側でロータが高速回転します。ロータとステータのリング状の間隙部は、吐出口に近づくにつれて狭くなるテーパ構造となっており、処理物は強力なせん断、圧縮、衝撃を繰り返し与えられ、微細化されます。特に粉砕・分散用途においては、ロータとステータの間隙部で、粒子同士の同体摩砕効果が得られ、粉砕ギャップ以下の微細物を得ることができます。
特長
01
目盛り付き粉砕ギャップ調節機構により容易にクリアランス設定が可能。
02
インライン連続処理による生産効率向上。
03
メディアレスかつ粉砕歯非接触構造のためコンタミレス。
04
ラボから実機へのスケールアップが容易。
05
低粘度品から超高粘度品まで対応。
06
部品数が少ないため、分解洗浄が容易。
アプリケーション例
食品
豆乳、香料、マヨネーズ、ドレッシング、乳製品、ソース類、果実、飲料、菓子類、健康食品、機能性食品
化学
農薬、グリース、切削油剤、ポリマー・樹脂、接着剤、塗料、顔料、電池材料
化粧品
スキンクリーム、ファンデーション、口紅
仕様
PUCコロイドミル仕様
ロータ・ステータ材質
EN 1.4404 (SUS 316 L 相当) EN 1.4112 (SUS 440 B 相当) 他
接液部材質
EN 1.4404 (SUS 316 L 相当)
軸シール
ダブルメカニカルシール、シングルメカニカルシール、シングルメカニカルシールフラッシング(食品業界向け仕様)、リップシール
オプション
加熱・冷却ジャケット、架台 (要望に応じて設計可)など
事例
ディスパー等を用いたバッチによる分散処理、循環運転による分散処理、三本ロールミルを用いた分散処理。
課題
●ディスパー等を用いたバッチ攪拌・分散処理。循環運転による分散処理
循環運転やバッチ製造では、エネルギー伝達のムラや製造時間が長時間になるため、動力原単位が高くなる傾向がある。
●三本ロールミルを用いた分散処理
ロールの間隙の調整に職人的技術が必要である。また、人が付きっ切りになり作業効率が悪い。また、安全面や製造量の限界などといった課題も見受けられる。
解決・効果
PUCコロイドミルを使用した場合のメリット
1. インライン連続処理
動力原単位が低くなり、生産効率が向上する。

2. 特殊加工が施された粉砕歯
エネルギー伝達効率が高く、ショートパスを起こしにくい形状のため、1パス処理で十分な処理物が得られる。

3. 粉砕効率が高い
ロータとステータで構成される粉砕歯は、吐出口に近づくにつれて段階的に狭くなっていくテーパ構造。
処理物は、非常に狭い間隙、最小40μmを必ず通過するため、強いせん断効果が得られる。
また、粒子同士が衝突し合う動体摩擦効果が得られ、粉砕歯のせん断効果に加えさらに分散が進む。

4. 容易な間隙部調整
目盛りのついた間隙部調整リングにより、どなた様でも容易に間隙部の調整が可能。

5. 粉砕歯非接触・非開放構造
間隙部をゼロ点に設定した場合においても、粉砕歯同士は非接触構造となっているため、粉砕歯同士の擦れによる摩耗がない。
また、粉砕歯は非開放構造のため、巻き込まれる等の心配はなく、安全性が高い構造。
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