ディスパー等を用いたバッチによる分散処理、循環運転による分散処理、三本ロールミルを用いた分散処理。
課題
●ディスパー等を用いたバッチ攪拌・分散処理。循環運転による分散処理
循環運転やバッチ製造では、エネルギー伝達のムラや製造時間が長時間になるため、動力原単位が高くなる傾向がある。
●三本ロールミルを用いた分散処理
ロールの間隙の調整に職人的技術が必要である。また、人が付きっ切りになり作業効率が悪い。また、安全面や製造量の限界などといった課題も見受けられる。
解決・効果
PUCコロイドミルを使用した場合のメリット
1. インライン連続処理
動力原単位が低くなり、生産効率が向上する。
2. 特殊加工が施された粉砕歯
エネルギー伝達効率が高く、ショートパスを起こしにくい形状のため、1パス処理で十分な処理物が得られる。
3. 粉砕効率が高い
ロータとステータで構成される粉砕歯は、吐出口に近づくにつれて段階的に狭くなっていくテーパ構造。
処理物は、非常に狭い間隙、最小40μmを必ず通過するため、強いせん断効果が得られる。
また、粒子同士が衝突し合う動体摩擦効果が得られ、粉砕歯のせん断効果に加えさらに分散が進む。
4. 容易な間隙部調整
目盛りのついた間隙部調整リングにより、どなた様でも容易に間隙部の調整が可能。
5. 粉砕歯非接触・非開放構造
間隙部をゼロ点に設定した場合においても、粉砕歯同士は非接触構造となっているため、粉砕歯同士の擦れによる摩耗がない。
また、粉砕歯は非開放構造のため、巻き込まれる等の心配はなく、安全性が高い構造。