脱気方法の代表として、超音波洗浄における気体分離膜を利用した脱気法やヒーター等を用いた加熱式脱気法が採用されて参りました。
課題
●純水や濾過フィルターを通過した処理物に適しているが、フィルター等の交換必須。
●ヒーター等の加熱源で直接処理液を加熱し脱気するため、処理液の蒸発や対象物が溶剤の場合は引火の危険性。
解決・効果
PUC-EVAを使用した場合のメリット
●処理物は、真空吸引されることでベッセル内にポンプ等を使用せずとも投入が可能。
投入後は、高速回転するディストリビュータの遠心力により薄膜化を実現し、内包する気泡が膨張されることで真空による引火性リスクを回避しつつ、効率的に脱気・脱泡されます。
●ディストリビュータの遠心力で外周のノズルより飛び出た処理物は、ベッセル内壁に衝突されることで気泡が確実に壊され、壁面を薄膜状で吐出方向に流下しながら、更に脱気・脱泡が進行します。
●フィルター等の交換部品がなく、処理後は洗浄液を供給口より投入すれば、ディストリビュータのシャワーリング効果により、瞬時に残液を洗い流すことが可能です。